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妊活コラム

Ninkatsu Column

「タイミングが合っていないだけ」と思っていませんか?

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

「妊娠しないのは、排卵日とタイミングが合っていないからかな」

「タイミングの日が間違っていないか、教えてもらいたくて…」

看護相談では、妊活をしているカップルから、
こんな声を聞くことがあります。

排卵日を予測して、その日に合わせて夫婦生活を持つ。
妊活を始めたばかりなら、まずタイミングをとることから始めるのは
自然なことですよね。

でも、もし何度かタイミングを合わせているのに、
なかなか妊娠しないのであれば、
一度「タイミング以外の原因はないかな?」と
考えてみてもよいかもしれません。

妊娠は、卵子と精子が出会えば成立するという、
単純なものではありません。

卵巣の中で卵子が育ち、排卵され、卵管で精子と出会い、受精し、
その受精卵が細胞分裂を繰り返しながら子宮へ移動して、子宮内膜に着床する。
その一つひとつの過程が、すべてうまく進むことで、妊娠につながります。

たとえば、排卵していると思っていても排卵していないことがあります。
また、卵管が狭くなっていたり、詰まっていたりすると、
卵子と精子が出会いにくくなってしまいます。

男性側にも、精子の数が少ない、運動率が低い、
あるいは精液中に精子が確認できないなど、
さまざまな原因が隠れていることがあります。

厄介なのは、これらは見た目だけではわかりません

「生理が毎月あるから大丈夫」
「夫婦ともに元気だから問題ない」
「まだ年齢が若いから、もう少しタイミングを続ければいい」

そう思っていても、検査をしてみると、
妊娠しにくさにつながる原因が見つかることがあります。
だからこそ、タイミングを頑張ることだけに集中するのではなく、
一度検査を受けて、自分たちの体の状態を知っておくことをおすすめします。

検査をした結果、特に問題がなければ(一般的な検査ではわからないこともありますが)、「自分たちの体は今こういう状態なんだ」と知ったうえで、
安心してタイミングをとることができます。

反対に、何か原因が見つかった場合も、早く知ることで、
その原因に合わせた方法を考えることができます。

妊活は、「頑張ってタイミングを合わせ続けること」だけではありません。

自分たちの体を知ることも、妊活の大切な一歩です。

「まだ病院に行くほどではないかな」と迷う方もいるでしょう。

ただ…。

自分たちで一生懸命にタイミングをとって「妊娠しないな」と病院へ行った時に、
卵管が詰っていた、精子の運動率が低かったことがわかった時に…。

「1年間頑張っていたことが無駄だったんですね…」

「この半年は、なんだったんでしょうか…」などと
後悔する方と多く出会ってきました。

検査を受けることは、すぐに治療を始めるということではありません。

タイミングが合っていないのかもしれない――。

そう考え続けるよりも、二人の体の状態を知ることで、
これからの妊活の方向が見えやすくなるかもしれません。

「タイミングを頑張る」から、「二人の体を知る」へ。

それも、妊娠を考えるカップルにとって、大切な妊活