妊活コラム
Ninkatsu Column
妊活中、もっと楽しめばよかった
妊活を卒業された方に、治療を振り返ってアンケートをお願いしています。
その中に、こんな言葉がありました。
「妊活中、もっと楽しめばよかった。」
そして、もう一つ。
「自粛傾向になり、日常生活にセーブをかけがちになりすぎた。」
妊活をしていると、「少しでも妊娠の可能性を高めたい」という思いから、
食事や生活習慣に気をつけたり、
旅行や外出を控えたりすることがあります。
「これはしても大丈夫かな?」
「これをしたら妊娠しにくくなる?」
そう考えるうちに、少しずつ「やらないこと」が増えていく。
本当は友達と出かけたい。
旅行にも行きたい。
好きなものを食べたい。
でも、治療を優先して、楽しみを先延ばしにしてしまう。
そんな経験をされている方も、少なくないのではないでしょうか。
アンケートには、もう一つ心に残る言葉がありました。
「あなたの笑顔が一番」と言われたけれど、妊活中は笑顔が消えていた。
妊娠したい。
治療を頑張りたい。
できることは何でもしたい。
その気持ちが強いほど、いつの間にか「妊娠すること」が
生活の中心になってしまうことがあります。
では、妊活中も自分らしく、
楽しむためにはどうしたらいいのでしょうか。
①まずは、
「本当はしたいけど、妊活のためにがまんしてる」と思っていることを
書き出してみましょう。
旅行、外食、友達とのランチ、趣味、家族とのお出かけ……。
その中で、治療や体調に合わせながら「今でもできること」を探してみてください。
②妊活の「ルール」を増やしすぎない
インターネットやSNSには、妊活に関するたくさんの情報があります。
「これがいい」と聞くたびに取り入れていると、
いつの間にか「しなければならないこと」が増えてしまいます。
そんなときは、
「これは本当に私に必要?」
と一度立ち止まってみることも大切です。
治療のために必要なことと、「やったほうがいいらしい」と思って続けていることを、一度整理してみましょう。
③カレンダーに「妊活以外の予定」を入れてみる
治療の予定だけで、カレンダーが埋まっていませんか?
月に一度でもいいので、友達とのランチやカフェ、
家族とのお出かけ、好きな映画を見る時間など、
「妊活とは関係のない予定」を入れてみるのもおすすめです。
妊活をしている自分も、仕事をしている自分も、家族と過ごす自分も、
趣味を楽しむ自分も、すべてあなた自身です。
妊娠するまでの時間も、あなたの大切な人生の一部なのです。
そして、毎日「楽しく過ごそう」と頑張らなくても大丈夫。
「今日ちょっと嬉しかったこと」を一つ見つけるだけでもいいのです。
美味しいものを食べた。
きれいな空を見た。
好きな音楽を聴いた。
誰かと笑った。
そんな小さな「嬉しい」を大切にしてみてください。
もちろん、治療中につらくなったり、
何をしても楽しめないと感じたりすることもあります。
そんなときは、無理に笑わなくても大丈夫です。
「笑顔でいなければ」と頑張る必要もありません。
今回のアンケートにあった、
「妊活中、もっと楽しめばよかった。」
という言葉。
これは、「もっと頑張ればよかった」という言葉ではありません。
きっと、妊娠することだけを待つのではなく、
妊娠を目指しながら、その時々の自分の人生も大切にしてほしい、
というメッセージなのだと思います。
治療を頑張ることと、楽しむことは、決して反対ではありません。
妊活をしながらでも、笑える時間、好きなことをする時間、
自分らしく過ごす時間を大切に。
妊娠するまでの毎日も、あなたの大切な人生です。
今日、あなたが少し笑顔になれることを、
ひとつ見つけてみれるといいなと思います。