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妊活コラム

Ninkatsu Column

【毎日、涙がとまりません。どうすればいいでしょうか?】

奥村 久美子/看護師
奥村 久美子/看護師

よくある質問ではあります。

人それぞれ、異なった原因がきっかけとなり、
涙がとまらなくなる現象。

例えば、

  • 妊活中に、友人からの妊娠報告などを聞くと悔しくて涙がとまらない。
  • やっと妊娠したのに、流産してしまった。それから毎日涙がとまらない。
  • 妊活中心の生活がストレスで、気づくと涙がとまらない。
  • 独りぼっちのような孤独を感じるようになり涙がとまらない。
  • 自分より後に結婚した人たちが妊娠していくと、
    追い越されて置いていかれる気がして涙がとまらない。

まだまだ、たくさんあります。

お話を聞きながら思うのですが…。

多くの人が、1つだけのことが理由で涙がとまらない、
と苦しむことは少ないように思います。
もちろん、悲しいことや苦しいことがあれば、涙はでると思います。
人間なのだから…。

でも、「涙がとまらない」が続いている人は、
いろんなことが、少しずつ少しずつたまっており、
何かが引き金になって涙がとまらなくなる、
ということが多いように感じています。

人間は、本来、妊娠は自然なものですが、
全ての人がそうではありません。

日本では、自然に授かることができなければ、
「子どもに恵まれない」となり、
養子縁組を行うことが珍しくありませんでした。

通説ですが、あの戦国時代から「不妊症」はあったと言われています。

織田信長の正室は、子どもは授からなかったので女性不妊。

豊臣秀吉は男性不妊(茶々姫との間に子どもがいますが、
豊臣秀吉の子どもだったのか?なんて説もありますよね)。

話しが逸れてしまいました。

「毎日、涙がとまりません。どうすればいいでしょうか?」と、
初めは妊活に関すること。
辛かったのが、涙がとまらない自分に対してもイヤでなんとかしたい、
と悩まれるのですよね。

このようなお話を伺ったとき、

「泣きまくりましょう」とお話しすることがあります。

もちろん、ひとりひとりの状況が異なるので、
全ての人ではないのですが…。

人間は、何時間も涙を流し続けることは難しいと言われています。
だから、涙がでるだけ流してあげてほしいと思います。

涙がでそうになったとき、我慢する人がとても多いのです。
涙が止まらない方は、「泣いちゃいけない」と自分にブレーキをかけて、
少しずつ涙を流している状態の方が多いように思うのです。

ある患者さんに、泣きたくなったときは「悲しいドラマをみて思いっきりなく」と
教えていただいたことがあります。
これ以上泣けない、となれば、突然スッキリするそうです。
だから、意識的に泣くのだと!

人間の泣く能力は、とても重要な機能で大切な能力なのです。
とても悲しいことがあって、受け入れなければならないけれど、
心が受け入れることができない時に、
「泣く」という機能により時間が経過する。
結果として、感情が落ち着く、という機能でもあるのです。

このように書きましたが、
そんなにうまくいくことも少ないと思います。

泣くことを我慢している方は、思いっきり泣く。
泣いてスッキリできる人は良しとして…。

ご自身で、思いっきり泣くことができない人、
泣いてもスッキリできない人は、いつでも声をかけてください。
ゆっくりお話しを聴かせていただいて、
どうすれば良いのか、一緒に考えていきましょう。