妊活コラム
Ninkatsu Column
卒業した方からのアンケートより「不妊治療と仕事の両立」について
不妊治療と仕事の両立。
外来で、「どうしようか悩んでいる」と相談してくださる人がいます。
不妊治療と仕事の両立が、不妊治療をするときに考える大きな課題になることを、
桂川レディースクリニックで働き始めて理解できるようになりました。
外来での関りでは見えない事もあります。
今回、桂川レディースクリニックで妊娠されたときのアンケートに
次のように書いて下さった方がいます。
掲載可の承諾をしてくださっている方でしたので、
紹介させていただきます。
不妊治療の事ばかりに気をとられないように気をつけていた。
そういう意味では、仕事をしていてよかったかも…
忙しい方が気がまぎれたし、治療以外の所で自分の頑張れる居場所があったので。
(職場が不妊治療に対して理解があったから言える事ですが)
この方は、不妊治療と仕事の両立のメリットを感じられたことが
伝わってきましたが、時には悩まれたかもしれません。
不妊治療と仕事を両立するには、メリット、デメリットがあります。
それは、外来でお話する方によって異なることだと、
最近感じるようになってきました。
金銭的なこと、将来設計、仕事に対する思い、不妊治療の状況、
そして今回書いて下さった方のように
「職場が不妊治療に対して理解があるかどうか」などによって、
選択する答えは変わってくるのだと思います。
正解はわかりませんが、選択したことが正解になれるようにしたいですよね。
特に、不妊治療をしていることを職場に伝えるかどうかは、
その職場環境、人間関係によって悩むと思います。
最近は、職場の福利厚生で、助成金、休日、
フレックスタイムなどの働き方を取り入れ来ている事業所も
少しずつではあるけれど増えてきているそうです。
私も、このコラムを書くにあたり、
厚生労働省の「不妊治療と仕事の両立」のホームページを隅から隅まで読み、
国も事業所も対策を考えていることがわかってきました。
でも、「不妊治療をしていることを職場に言いたくない」
という方は多いと思います。
言う必要がないのに、わざわざ言う必要もないと思います。
悩まれているときは、ひとりで抱えないで、
外来に来られたときに相談してください。
私たちが、正解をもっているわけではありませんが、さきほども書いたように…。
金銭的なこと、将来設計、仕事に対する思い、不妊治療の状況、
職場が不妊治療に対して理解があるかどうかなどを整理して、
どんな選択が良いか考えていきましょう。
(外来中で時間がゆっくりとれないときは、看護相談のご予約ができます)
ひとつ言えるのは…。
桂川レディースクリニックは、午前、午後、土曜日も診察を行っているので、
通院に関しては、どうにか工夫できます。
決まっている時間では無理だけど「こうしたら通いやすい」など提案があれば、
気軽にご相談ください。
妊娠率に影響しない範囲で、できる限りの対応はさせていただきます!