妊活コラム
Ninkatsu Column
◆ 妊活と“休む力” 〜東洋医学的リトリート〜
~桂川レディースクリニック周辺のおススメ リトリートスポット~
桂川レディースクリニック こうのとり鍼灸担当の船越です。
妊活中の方とお話ししていると、
「休んだ方が良いと言われるけれど、どう休めば良いのか分からない」
という声をよく耳にします。
休むことは、ただ横になることではありません。
身体が「休む方向へ切り替わる」ためには、
呼吸・姿勢・心の状態・環境など、
いくつかの条件が揃う必要があるんですね。
妊活中の方は、仕事や家事、将来への不安、周囲との比較、
SNSから入ってくる情報などが重なり、 身体が常に緊張し、
心が落ち着く時間がなくなってしまいます。
その結果、休もうとしても休めない「休息の機能不全」が
起こりやすくなります。
今回は、東洋医学的にみた“休む力”について、ご紹介しますね。
◆ 妊活中は「陽が過多」になりやすい
東洋医学では、身体の状態を「陰」と「陽」のバランンスで捉えます。
妊活中の方は、緊張や不安が続くことで
身体が“陽の方向”へ傾きやすくなります。
陽が過多になると、身体は「戦うモード」に入り、
呼吸が浅く速くなり、動作が速くなり、言葉も早くなります。
これは身体が常に緊張し、
周囲の刺激に対して敏感になっている状態です。
この状態が続くと、血流は「脳や筋肉」に集中し、
本来血流が必要な「腹部」への巡りが弱くなります。
お腹まわりが冷えたり、張りがなくなったりする“腹部の虚証”が
起こりやすくなるのはこのためです。
腹部の虚証は、子宮や卵巣に十分な血流が届きにくい状態で、
妊活にとっては少し不利な状況です。
東洋医学では、こうした「気血の偏り」を整えることが
とても大切だと考えています。
◆ 東洋医学的リトリートとは「陰を増やす時間」
最近で巷で「リトリート(retreat)」という言葉が使われることがあります。
難しい言葉のように聞こえますが、
簡単に言うと “日常から少し離れて、身体と心を整える時間” のことを言います。
東洋医学的に言えば、
『陽に偏った身体を、陰の方向へゆっくり戻していく養生』という感じです。
緊張していた身体がゆるみ、浅かった呼吸が深くなり、
頭に集まっていた気が腹部へ戻っていく。
この「陰を増やす時間」を意識的につくることが、
妊活にとても大切です。
リトリートは、特別な施設に行く必要はありません。
遠出をしなくても、半日だけ日常から離れるだけで十分に効果があります。
大切なのは「身体が休む方向へ切り替わる環境」をつくることです。
◆ リトリートの環境医学的効果
妊活中の方が「休めない理由」のひとつに、
環境から受ける刺激が多すぎるという問題があります。
東洋医学では、外界からの刺激は「陽」を動かす力として働きます。
環境医学でも、光・音・温度・情報量などの刺激が
自律神経を緊張させることが分かっています。
つまり、 環境の刺激が多いほど、身体は陽に傾きやすい という点で、
東洋医学と環境医学は同じ方向を向いています。
リトリートは、この「環境刺激」を意図的に減らすことで、
身体を陰の方向へ戻すための非常に有効な方法になります。
ここでは、妊活中の方にとって特に重要な 環境医学的な効果を
いくつかご紹介します。
① 光の刺激を減らすことで自律神経が整う
現代の生活は、光の刺激が非常に強い環境です。
特にスマホやPCの光は、脳を「昼間の活動モード」に保ち続けます。
妊活中の方は、夜になっても交感神経が下がりきらず、
眠りが浅くなったり、寝ても疲れが取れなかったりすることが多いです。
リトリートでは、
- 柔らかい光
- 自然光
- 暗めの室内 など、光の刺激を減らすことで、 脳が「休む方向」へ切り替わりやすくなります。
東洋医学的には、光の刺激が減ることで「陽の動き」が弱まり、
陰が増えやすい環境になります。
② 音の刺激を減らすことで呼吸が深くなる
環境医学では、音の刺激は自律神経に強い影響を与えることが知られています。
騒音や人の声、機械音などは、身体を常に緊張させます。
妊活中の方は、こうした音の刺激に敏感になりやすく、
呼吸が浅くなり、胸式呼吸が続いてしまうことがあります。
リトリートでは、
- 静かな場所
- 自然の音
- ゆっくりしたリズム などの環境が、呼吸を深くし、腹部の血流を改善します。
東洋医学では、呼吸が深くなることは「気が巡る」ことを意味し、
気滞の改善につながります。
③ 温度と湿度が整うと腹部の血流が改善する
環境医学では、温度と湿度が身体の血流に大きく影響することが分かっています。
冷えすぎた部屋、乾燥した空気は、筋肉を緊張させ、血流を低下させます。
妊活中の方は、腹部の虚証が起こりやすいため、
温度と湿度の影響を強く受けます。
リトリートでは、
- 温かい室温
- 適度な湿度
- 冷えない服装 などを整えることで、腹部の血流が改善し、 子宮や卵巣の環境が整いやすくなります。
東洋医学では、温度と湿度は「気血の巡り」に直結するため、
環境を整えることは非常に重要です。
④ 情報量を減らすことで脳疲労が軽減する
環境医学の中でも、現代人に最も影響が大きいのが「情報量」です。
妊活中の方は、
- SNS
- 妊活ブログ
- 医療情報
- 周囲の妊娠報告 など、常に大量の情報にさらされています。
情報量が多いほど、脳は休むタイミングを失い、 自律神経が緊張し続けます。
リトリートでは、
- スマホを触らない
- 情報を入れない
- 自分の身体に意識を向ける という環境をつくることで、脳疲労が軽減します。
脳が休むと、 自律神経が整い、ホルモン分泌が安定しやすくなります。
東洋医学では、脳疲労は「気の上逆(気が上に上がりすぎる)」と捉え、
気を下げるためには環境を整えることが重要とされています。
⑤ 自然環境は“陰を増やす力”が強い
環境医学では、自然環境が身体に与える影響が多く研究されています。
自然環境は、
- 光が柔らかい
- 音が穏やか
- 空気がきれい
- 温度が安定している という特徴があり、身体を休む方向へ導きます。
東洋医学でも、自然環境は「陰を補う場所」とされ、
身体の緊張がゆるみ、気血が巡りやすくなると考えられています。
妊活中の方は、自然環境に身を置くことで、
陽に傾いた身体が陰の方向へ戻りやすくなります。
桂川レディースクリニック周辺のオススメ リトリートスポット
桂川レディースクリニックの近くには、
少しだけ日常から離れられる自然環境がいくつかあります。
その中でも、膳所公園(ぜぜこうえん)はオススメです。
① 水辺は「陰」を補う環境
東洋医学では、水は陰の象徴です。
琵琶湖の水面は、
- 心拍を落ち着かせる
- 呼吸を深くする
気滞を改善する
- という作用があり、妊活中の方の「陽に傾いた身体」を陰の方向へ戻すのに最適です。
② 光刺激が柔らかく、脳の興奮が落ち着く
湖面の反射光は強すぎず、
公園全体が「柔らかい光」に包まれています。
これは環境医学的に、
- 前頭前野の負荷を下げる
- 自律神経の興奮を抑える
- 首肩の緊張をゆるめる
という効果があります。
③ 音刺激が少なく、呼吸が深くなる
膳所公園は、
- 車の音が少ない
- 人の声が少ない
- 水の音が穏やか
という特徴があります。
音刺激が減ると、胸郭の緊張がゆるみ、呼吸が深くなり、
腹部の血流が改善しやすくなります。
④ 広い景色が「脳疲労」を軽減する
琵琶湖の広い景色は、
環境医学でいう「Attention Restoration Theory(注意回復理論)」に合致します。
つまり、
- 景色が広い
- 情報量が少ない
- 視覚的な“余白”が多い
という環境は、脳の疲労を回復させる力が強いのです。
妊活中の方は脳疲労が蓄積しやすいため、
膳所公園は「脳を休ませる場所」として非常に適しています。
クリニックに来院された時にはぜひ行ってみてください。
◆ 妊活向けリトリートの具体的な取り入れ方
ここからは、妊活中の方が無理なく取り入れられる “東洋医学的リトリート”の
具体例をご紹介します。
① 深呼吸をゆっくり行う
静かな場所で、10分ほど「ゆっくり吸って、ゆっくり吐く」だけで構いません。
呼吸が深くなると身体が休む方向へ切り替わり、
腹部の血流が改善していきます。
② ゆっくり散歩する
速歩ではなく、景色を見ながらゆっくり歩くのがポイントです。
筋肉の緊張がゆるみ、気血の巡りが整ってきます。
③ デジタルデトックス
スマホを触らない時間を少し作るだけで、脳の疲労が軽減します。
④ 温かい食事をゆっくり食べる
よく噛んで食べることで身体が「休むモード」に入りやすくなります。
⑤ 身体を温める
足湯やゆっくりした入浴など、
腹部の虚証を改善するために温めることはとても大切です。
⑥ 五感を休ませる
光・音・温度・香り・触感を整えることで、身体が休む方向へ切り替わります。
⑦ 自分の身体を観察する時間をつくる
呼吸、心拍、胃腸の動き、手足の温度などをゆっくり観察することで、
身体の状態を客観的に把握できます。
◆ リトリートは「未病」を整える時間でもある
妊活中の方は、病気とは言えないけれど健康とも言えない “未病”の
状態にあることが多いです。
疲れやすい、眠りが浅い、イライラしやすい、冷えやすい。
こうした小さな不調は、身体のバランスが少しずつ崩れているサインです。
リトリートは、この未病を改善し、
身体を妊娠しやすい方向へ整えるためのとても良いきっかけになります。
◆ 最後に
大阪に住んでいる僕から言わせていただくと、
琵琶湖がある滋賀県の方がとてもうらやましいです。
その気になれば、いつでもリトリート出来る環境なんですから。
琵琶湖周辺の自然環境は、
身体が休む方向へ切り替わるための“陰を補う場所”として最適です。
少しだけ日常から離れて、 湖面を眺めたり、湖風に当たったり、
公園の木々の間を歩いてみたりするだけで、 身体が整うきっかけになります。
遠くへ行く必要はありません。
ほんの少し、環境を変えるだけで十分です。
無理のない範囲で、 ご自身のペースで、
ゆっくり休む時間をつくってみてくださいね。
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桂川レディースクリニック併設 こうのとり鍼灸はこのような方におススメです。
◇ 冷えが気になる
◇ 疲れが取れない
◇ 自律神経が乱れているかも?
◇ 運動不足で代謝が悪い
◇ ホルモンバランスが悪い
◇ ストレスが溜まっている
もし、当てはまるものがあれば、
こうのとり鍼灸に相談に来てくださいね。
「健康」に近づけ、一緒に妊娠しやすい身体づくりをしていきましょう。
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【こうのとり鍼灸ルーム】
開催日:毎週水・土曜日 14:00~19:00
受付時間(14時・15時・16時・17時・18時)*施術時間は40分程度
場所:当院4階 エステルーム
料金:不妊治療サポート(鍼灸治療、自律神経調整を含む) 7,000円(税込)
担当:船越鍼灸整骨院 船越 登紀夫
*ご予約は1回分ごとの受付になります
◇ 船越鍼灸整骨院 → https://funa-in.com/