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妊活コラム

Ninkatsu Column

夫婦の温度差はいつからできる?

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

約20年前『話を聞かない男、地図が読めない女』という本が話題になりました。
題名からして、内容も予想できそうでしたが、購入したことを覚えています( *´艸`)

男女の考え方の違いコミュニケーションの違いは、
脳から異なるもので、否定しようがありません。

それが妊活になると、考え方・取り組み方に温度差がでるのは自然なことなのです。

なぜなら・・・物心ついたころには、
「女性はこどもを産むもの」という知識がついているのが女性。
妊娠・出産することは、自分に直接関係のある出来事になります。
ところが、男性にとっては、自分に直接関係ない出来事となります。

もう少し、説明します。

女性は、生理がくることで『妊娠できなかったこと』を体感します。
妊娠・出産についての知識があることに加え、生理が続くと、
『もしかしたら不妊かも?』と考えるようになります。
ところが、ほとんどの男性は、自分の妻の生理周期さえ、わからないものです。

妻が基礎体温や排卵検査薬で、排卵日をより正確に調べようとしたり、
病院に行こうと話をすると、夫は妻が焦っているように感じます。

だから、妊活を始める!と言っても、
その時点で、妊娠や不妊について、すでに知識や意識の差はついているのです。

毎月、『妊娠できなかったこと』を体感しない夫は、「そのうちできるよ」
「焦らなくてもいい」「リラックスしたらできるんじゃない?」など、悪気なく言葉にしてしまいます。

だけど、女性には焦る理由があるのですよね。
「友人や同僚が妊娠したから」と人と比べて焦っている方は別として、
30歳を過ぎたころから女性の身体の妊孕性(妊娠のしやすさ)が
下がっていくことは知られています。
不妊治療をするのなら、少しでも早いほうがいいのですよね。

結論を言うと、同じ気持ちで妊活を始めたと思っているのは勘違いで、
妊活の初期の段階から夫婦のズレは生じているのです。

では、どのようなコミュニケーションをとっていけば、
夫婦の温度差を広げることなく、「Happy妊活」につながるのか、
そのコツは、またの機会に少しずつ紹介していきます。

*「今すぐに、何とかしたい」「今がつらい」と感じている方は、
オンライン看護相談をご利用ください。

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