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Ninkatsu Column

妊活と仕事 ~両立のコツ②~

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

妊活と仕事の両立で悩むことが「カミングアウト」ではないでしょうか?

20年前に比べると、職場で公表される方は増えてきましたが、
あなたは、どうされていますか?

不妊治療をしていることを言いたくはないけれど、
職場のサポートがなければ続けられないこともでてきます。
言いたくなければ、続けられそうなところまでは言わなくても良いと思います! 
でも、限界まで1人で頑張っていると、
「仕事をやめるか、続けるか」という選択になりやすいです。

そこで、職場のサポートが必要な時に伝えるコツをお伝えします。

1.言いたくない人は、伝えるのは上司か関係者だけ!

可能なら、上司だけに伝えた方が良いと思います。
大切なことは、そのときに「ここだけの話でお願いします」と必ず伝えましょう。
妊活の知識がない人や悪気がなく、
あっという間に職場に広まったという話を聞きます。
もう、それだけでストレスですよね。

最近は、妊活の知識も広がり「不妊治療をしていた上司だったので良かった」とか、「奥さんが不妊治療をしていた上司だったので」という声も聞きます!(^^)!

理解ある上司は、妊活で休むではなく、
関係者には「家の事情」と言ってくれるそうですよ。

言いたくない人は、「みんなには、こんなふうに言ってほしい」と
希望を伝えるのもよいですね。

2.通院回数や時期、通院にかかる時間など、
治療スケジュールについて説明しましょう

「不妊治療をするので、時々休むことになります」と言われても、
会社は困ってしまいます。
上司は、不妊治療に全く知識がないという前提で、説明しましょう。

厚生労働省のページを参照してみてください。https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/30.html

伝えるときに、「不妊治療と仕事の両立ハンドブック」をダウンロードして手渡しても良いかもしれません。

ちなみに、みなさんが利用するのは「不妊治療連絡カード」というものです。

会社の理解が……。というときは、
私が会社に「不妊治療と仕事の両立サポート」出前講座に行きます! 
今年なら、滋賀県内の方は、滋賀県庁に申し込んでいただくと「無料」です。

3.不妊治療は平均2年前後はかかることを伝えておきましょう

病院に行けば、すぐに妊娠すると思っている人が多いと思います。
検査で1~2ヶ月、その後の治療にもよりますが、
タイミング治療半年、人工授精半年、体外受精へとステップアップするとなると、
全体で2年近くかかってしまうことがあります。

検査後、すぐに授かる方も少なくないので、
「人によって異なる」ことを伝えておくことが大切ではないでしょうか。

いかがでしょうか? 今日は「不妊治療カミングアウト」のコツをお伝えしました。

会社の人間関係や風土によって、「伝えやすい」「伝えにくい」があると思います。

ただ、抱え込まないことが治療を続けるコツですので、
「たすけあい」ができると良いですね。

私、本当は……「今日は不妊治療です!」と、
堂々と言える社会になれば良いと思っています。
桂川レディースクリニックは、不妊治療と仕事の両立を全面的にサポートします。
できる限りの工夫を一緒に考えていきますので、
いつでもスタッフに声をかけてください!