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妊活コラム

Ninkatsu Column

胚培養士(はいばいようし)は、どんな仕事?

矢田 恵/胚培養士
矢田 恵/胚培養士

はじめまして。胚培養士の矢田恵です。
今日から、少しでも皆さんのお役にたつ情報発信を行いたいと
妊活blogに参加していきます。
多くのことを伝えたい気持ちを抑えて、
今日は『胚培養士(はいばいようし)は、どんな仕事?』について紹介させてください。

エンブリオジストとも呼ばれる胚培養士は、
生命のはじまりである「精子」や「卵子」「受精卵」を取り扱う医療技術者です。

具体的には・・・

精子との関わり

正確な精液検査、人工授精や体外受精の時に、
運動性の高い良質な精子を回収するための精子調整。
精子凍結も行っています。

高度生殖医療(ART)との関わり

卵巣から直接採取された卵胞液の中からの卵子回収、
精子と卵子との体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI) 、
胚培養~移植されるまでの管理、胚移植、胚の凍結保存などを行っています。

●培養室の危機管理

デリケートな精子、卵子、受精卵に必要不可欠になってくる、
24時間対応でのインキュベーターや液体窒素タンクの監視はもちろん、
培養室全体の空調も24時間管理しています。

●管理に関する事

データの管理や、凍結保存でお預かりしている大切な精子、卵子、受精卵の管理

●知識や技術の向上

日々、進化し続ける生殖医療の世界です。
積極的な学会参加や論文などの抄読会で知識を増やし、技術を磨いています。
また、妊娠率や生産率の向上のために、研究や学会発表にも取り組んでいます。

『本来、体の中で生きている』精子・卵子・受精卵が、体の外にある間、
どうやったら、ストレスなく生きていけるのか・・・欲を言えば、
もっと良くしたい!を、常に考え続けディスカッションているのが、
わたしたち胚培養士です。

胚培養士の技術や愛で、妊娠率が変わると言われています。
プレッシャーも大きいですが、
それ以上に1人1人の『妊娠したい思い』に応えたいために、日々努力し続けています

今回は、これで終了です。
今後、blogに掲載してほしいことなどがあれば、
クリニックのLINE(ホームページ掲載)からご意見いただければ、嬉しいです。
よろしくお願いします。